2012年9月7日金曜日

Amazon Glacierで、Vault中のArchive一欄を取得する方法、または、ArchiveIDを紛失したり忘れた時の対応

Amazon Glacierって御存知ですか?
Amazon Web Servicesの一ストレージサービスで、1Gを1ヶ月1円で使えるのです!
データのバックアップ用途に使えるストレージです。

Amazon Glacierでは保存する場所のことをVaultといい、
保存するファイルのことをArchiveと言います。
Archiveにはアップロード時にユニークなID=ArchiveIdが振られます。
Archiveを取り出したり、削除したりするときにはArchiveIdが必要になります。

Archiveは、基本的には利用者側で控えて置かなければなりません。

で、ここで今日のお題です。
Glacierに保存したArchiveのIDを忘れてしまったり、紛失したりした時にどうするか、です。

実は私も、Glacierの試用中にArchiveIDを忘れてしまい、アップロードしたファイルを消せなくなってしまいました。
激安とはいえ、不要なファイルのためにお金を取られ続けるのは悲しいですよね。

上記の様に、Archiveは基本的には利用者側で控えておくべきものですが、
Amazonにも保存されています。

それを取り出す方法は、↓のURLに記載されている、AmazonGlacierDownloadInventoryWithSQSPollingを実行することです。
http://docs.amazonwebservices.com/amazonglacier/latest/dev/retrieving-vault-inventory-java.html
実行すると、JSONフォーマットのファイルがローカルに出力され、その中にアップロードしたArchiveのIdが記載されています。ただ、結果を得る(JSONファイルがローカルに出力される)ために4時間ぐらい待つ必要があります。。。
ArchiveIdはしっかりと控えておくほうが無難ですね。


バックアップって、テープに取ろうにも、オートローダやテープ媒体は結構高いし、
ハードディスクはちょっと不安だし、ブルーレイも容量少ないし。。。で、コレまでは悩みが多いものでした。
Amazon Glacierはそのソリューションになり得ると思います。

Amazon Glacierは中小企業やWebサービス運営のバックアップにとても有用です。
しかしながら、ちょっとクセがあります。
何かお困りごとがあれば、コメントいただければお力になります。
(宣伝みたいになっちゃったけれど、私はAmazonとは何の関係もありません。。。)

2012年9月1日土曜日

関数型言語っぽい言語

突然ですが、問題です。
↓は、ある言語の一部です。
さて、何言語でしょう?
{
 var myFunction = new function() {
  var execute()
  {
   i = 1;
   j = 2;
   console.log(i + j);
   return null;
  }
 };
 setTimeout(myFunction, 1000);
}






JavaScriptと答えてくれたあなたを僕は大好きです。






で、答えはJavaでした。無理やりJavaScriptっぽく書いています。
全文は以下です。ちゃんと1秒後に「3」って表示されます!
public class FakeJavaScriptTimeout {
 class var {
  var execute(){return new var();}
 }

 class function extends var {
  public int i, j;
 }

 static class console {
  static void log(Object o) {
   System.out.println(o);
  }
 }

 public void setTimeout(final var function, final int time) {
  new Thread(){
   public void run() {
    try {
     Thread.sleep(time);
    } catch (InterruptedException e) {}
    function.execute();
   };
  }.start();
 }

 {
  var myFunction = new function() {
   var execute()
   {
    i = 1;
    j = 2;
    console.log(i + j);
    return null;
   }
  };
  setTimeout(myFunction, 1000);
 }
 
 public static void main(String[] args) {
  new FakeJavaScriptTimeout();
 }
}

「だから何」って。。。別になんでもなんですが。。。。

自己署名証明書(別名:オレオレ証明書。もしくは適当証明書)でHttpsUrlConnectionを使ってSSL通信する方法。

Javaでは、
new URL(ENDPOINT).openConnection()で、ENDPOINTに「https://」プロトコルを指定すると、サーバとSSL通信ができます。
SSL通信するためには、サーバ証明書が必要なんですが、買おうとするととても高い。(無料でSSL証明書がつくれるサービスもありますが、ちょっと手間。)
なので、開発時においては、keytoolなどを利用して自分で証明書を作成したり、サーバデフォルトのSSL証明書を使ったりします。
その際、証明書が正式なものでないため、証明書認証でExceptionが発生しちゃいます。以下のようなException。


sun.security.validator.ValidatorException: PKIX path building failed: sun.security.provider.certpath.SunCertPathBuilderException: unable to find valid certification path to requested target

とか、
java.io.IOException: HTTPS hostname wrong: should be

本投稿ではそれの対処方法をご紹介します。


証明書で無視する項目は以下の2つです。
1.証明書が信用できるかをチェックしないようにする。
2.証明書とサーバのホスト名がマッチしているかチェックしないようにする。

では、以下、実装方法です。

1.HttpsURLConnection.setSSLSocketFactoryに、証明書を確認しないようにした
SSLSocketFactoryを渡します。
2.HttpsURLConnection.setHostnameVerifierにサーバをチェックしないようなX509TrustManagerを渡します。
例えば、以下のようなソースです。
 public static String doGET() throws Exception {
  HttpsURLConnection connection = (HttpsURLConnection) new URL("https://google.com").openConnection();
  connection.setSSLSocketFactory(createNoCheckSSLFactory());
  connection.setHostnameVerifier(new NoCheckHostnameVerifier());
  int responseCode = connection.getResponseCode();
  if (200 != responseCode) {
   String errorMessage = streamToString(connection.getErrorStream());
   throw new IOException("status = " + responseCode + ", message = " + errorMessage);
  }
  return streamToString(connection.getInputStream());
 }
 
 private static SSLSocketFactory createNoCheckSSLFactory() throws Exception {
  TrustManager[] trustAllCerts = new TrustManager[] { new NoCheckX509TrustManager() };
  SSLContext sc = SSLContext.getInstance("SSL");
  sc.init(null, trustAllCerts, new java.security.SecureRandom());
  return sc.getSocketFactory();
 }

 private static class NoCheckX509TrustManager implements X509TrustManager {
  public java.security.cert.X509Certificate[] getAcceptedIssuers() {
   return null;
  }

  public void checkClientTrusted(X509Certificate[] certs, String authType) {}

  public void checkServerTrusted(X509Certificate[] certs, String authType) {}
 }

 private static class NoCheckHostnameVerifier implements HostnameVerifier {
  public boolean verify(String hostname, SSLSession session) {
   return true;
  }
 }